新型コロナの影響下で産まれた次世代型モノづくりのフットウェアブランドとは―DiGITAL ARTISAN

今回は、株式会社DiGITAL ARTISAN(以下、DiGITAL ARTISAN)によるフットウェアブランドをご紹介する。DiGITAL ARTISANと言えば、アーティストや工業デザイナーのアイディアを3Dプリンターを用いてダイレクトに具現化することによって画期的な製品を産み出してきた企業であり、以前もご紹介させていただいた。今回は、同社の新たな取組みに注目する。

(画像は合同会社MAGARIMONO、公式Webサイトより引用)

ほぼ全てのパーツが3Dプリンターによって製作

フットウェアブランド、MAGARIMONO

MAGARIMONOのプロモーション動画(合同会社MAGARIMONO、公式Webサイトより引用)

DiGITAL ARTISANは、新型コロナ拡大による影響をふまえて、これまでの既存のやり方ではない、デジタル技術を活用した未来のモノづくりを行うプロジェクトを生み出すことを目指し、「NEXT COVID-19」を今後のテーマとして掲げている。

そのDiGITAL ARTISANのメンバー、小野氏・津曲氏が立ちあげた合同会社MAGARIMONOおよびフットウェアブランド”MAGARIMONO”は、DiGITAL ARTISANがデジタルの知見・手法の提供を行い、MAGARIMONOのモノづくりのサポートを行ったということだ。

今回彼らがデザインしたフットウェアは、靴のソールだけでなくアッパーの生地も3Dプリントされており、ほぼ全てのパーツが3Dプリンターによって製作されている。
デザインテーマ「CLOUD」である。名前の通りそれぞれ4つの種類の雲にちなんだ、異なる構造からなる特徴的なデザインをしており、それぞれの構造が生み出す全く違う履き心地を持っている。本製品は、中国の3DプリンターメーカーShining 3Dの協力を得ており、ソールの造形はSLS積層方式の3Dプリンターが用いられている。

現段階では受注生産による提供を前提としており、詳細な発表は、6月中旬を予定しているECサイトの立ち上げとともに行われるということだ。

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