日清食品、バンダイとコラボし3Dプリンター製カップヌードル模型発売

2020年10月28日

バンダイグループのBANDAI SPIRITSは、日清食品「カップヌードル」のプラモデル「BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル」を1年以上かけて製作したことを発表。初代カップヌードルの発売から49回目を記念し、2020年9月18日に2,420円(税込)で発売開始した。海外展開も予定しているとのこと。
(写真:BANDAI公式サイトより引用)

細部まで表現するために3Dプリンターを活用

本物の麺塊(調理前の乾いた麺)を3Dスキャンして形状を正確に再現。麺塊上部の密度が高く、下部は低くして、お湯を注いだときに均等に水分を吸収するというカップヌードル特有の「疎密麺塊構造」も再現し、完成時にはその内部を見れるように設計してある。

実物を3Dスキャンして印刷(引用:日清公式サイト)

また、具材も3Dスキャンをベースにたまご、エビ、「謎肉」を個々に設計してパーツ化。ネギのパーツはバラン(帯状)とし、購入者が好みの量と大きさで刻めるという。カップの内側には「お湯の注ぎライン」まで再現した。

カップヌードルプラモデル紹介動画(引用:BANDAI公式チャンネル)

制作時間はおよそ2時間。細部までこだわりぬかれた設計は、麺だけでも10個のパーツに分かれ、特徴的なロゴもシールではなく、「カップ下地の白」「ロゴのフチの赤」「ロゴの文字の白」と3つのパーツを重ね合わせることで再現。それゆえ組み立てに時間はかかるが、パーツ同士のみぞが細かく設計されており、初心者でも組み立てられるような工夫が施されているようだ。

カップヌードル容器の組立パーツ
カップヌードル容器の組立パーツ(引用:日清公式サイト)
カップヌードルプラモデルのパーツ
カップヌードルプラモデルのパーツ(引用:日清公式サイト)

「自分の手でカップラーメンを作る」という新感覚を楽しめるということで発売前から人気を呼んでおり、現在は日清食品特設サイトやボビーオンラインショップ、または家電量販店のプラモデル売り場でも販売しているとのこと。

ちなみに……

少し蛇足ではあるが、カップヌードルの3Dプリンターではなく、カップヌードルを食すにあたって実用的なパーツを3Dプリンターで製作されているのでご紹介する。

MakersLove「フタ/タイマー・箸置き」

フタ/タイマー・箸置き(引用:MakersLove 公式サイト)

こちらは、クリエイターのためのポータルサイト「MakersLove」で公開されているカップヌードルの「フタ/タイマー・箸置き」である。CAD講師の池田氏が考案した。サイト上ではSTLデータが公開されているので、興味があればダウンロードいただき、ご自身で造形いただける。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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